第1928回例会記録

開催日

2022年3月28日

場所

リーガロイヤルホテル広島

ロータリーソング

それでこそロータリー

本日のプログラム

故安藤徹哉会員の追悼例会「故安藤徹哉会員を偲んで」

卓話者

赤羽会員

担当委員会

会長・幹事・プログラム

会長時間

「3月は自殺対策強化月間」

わが国では自殺対策基本法に基づき、毎年9月10日から16日を「自殺予防週間」、3月を「自殺対策強化月間」と定めています。令和2年度における日本の自殺者は2万243名で、男女比は約2対1、男性の死因の第9位を占めています。様々な取り組みが厚生労働省を中心にされていますが、亡くなる方を減らすまでには至っていないのが現状です。本日は取り組みの中からいくつかをご紹介したいと思います。

取り組みの一つは、「ゲートキーパー」という制度についてです。これは自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応、すなわち声をかける、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守ることを図ることができる人のことです。一人でも多くの方にゲートキーパーとしての意識を持ってもらい、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。「ゲートキーパー」の養成は、医療関係者だけでなく、教職員、民生委員、相談窓口担当者など、あらゆる分野の方を対象に、研修用の資材が準備されています。

もう一つは「こころの健康相談統一ダイヤル」です。0570-064-556（まもろうよこころ）に電話すると、都道府県や政令市のこころの健康相談電話等につながるというものです。新型コロナウィルス感染症の影響もあり、将来に不安を感じる人は少なくありません。自殺の多くは何の前兆もなく突然起きる、と多くの方が思っているのではないでしょうか。しかしほとんどの事例では、自殺前に言葉や行動に周囲の人が気づくような兆候があったとされます。皆さんのちょっとした声かけで、守れる暮らしと命があります。