第2100回例会 退任挨拶

会長退任挨拶

皆様、本日は貴重な「卓話」のお時間をいただき、誠にありがとうございます。

今年度、広島中央ロータリークラブ第47代会長を務めさせていただきました。最終卓話として、この一年間を振り返りながら、会長として感じたこと、そして一人の広島市民として抱いている思いを率直にお話しさせていただきます。

私はこの一年間、「例会を楽しく魅力あふれるクラブに 」~志を同じくする仲間と共に~を会長テーマに掲げてまいりました。

振り返りますと、職場訪問例会や家族例会、献血活動、車椅子ソフトボールへの支援、台中西区ロータリークラブとの交流など、多くの活動を行うことができました。

その中で私が最も強く感じたのは、ロータリーとは単なる奉仕団体ではなく、「地域の未来を真剣に考える人々の集まり」であるということです。

私たちはそれぞれ異なる職業や立場で生きています。経営者もいれば医師もいる。弁護士もいれば会社員もいる。考え方も価値観も異なります。

それでも、「より良い地域をつくりたい」という思いだけは共通しています。

私は小さな会社を経営する一方で、市議会議員という立場でもあります。議会では人口減少、少子化、公共交通、教育、医療、福祉など、様々な課題について議論が交わされます。しかし、どの課題にも簡単な答えはなく、一朝一夕に解決するものでもありません。

そのような中で、ロータリー活動を通じて改めて感じたのは、行政だけで地域課題を解決することはできないということです。

地域には企業があり、大学があり、市民団体があり、そしてロータリアンがいます。地域を支えているのは行政だけではなく、市民一人ひとりの力です。私はこの一年間を通じて、そのことを改めて実感いたしました。

そしてもう一つ、私にとって大きな経験がありました。

今年4月末、私はニューヨークの国連本部で開催されたNPT再検討会議準備委員会に自費で参加いたしました。多くの方から、「なぜ行くのか」「何のために行くのか」と尋ねられました。

私の答えはとてもシンプルです。

広島市議会議員として、そして広島市民の代表の一人として、その責任を果たしたいと思ったからです。

世界で初めて原子爆弾が使用された都市の議員として、一度は自分の目で現場を見てみたい。その思いだけで参加いたしました。会議場には核兵器保有国もあれば非保有国もありました。それぞれが自国の立場を主張し、相手国を非難する国もあれば、理想を語る国。安全保障の現実を語る国もありました。正直に申し上げれば、核兵器廃絶への道のりは決して平坦ではありません。しかし、その場にいて強く感じたことがあります。

それは、広島という都市が持つ存在感です。

世界中の人々が広島という名前を知っている。そして、広島が発信するメッセージに耳を傾けているという現実です。

私たちは広島に暮らしていると、その価値を当たり前のものとして受け止めてしまいがちです。しかし、世界に出れば出るほど、広島が持つ特別な使命の大きさを感じます。

だからこそ私は思います。

広島は、過去を語り継ぐだけの都市であってはならない。

未来を創る都市でなければならない。

私たちは、被爆の実相を語り継ぐ責任と、未来を創る責任の両方を担っています。

過去から託された思いを未来へつなぐことこそ、今を生きる私たちの使命ではないでしょうか。

平和を語り、祈るだけではなく、若者が集い、新しい産業が生まれ、新しい技術が育ち、新しい挑戦が生まれる都市であってほしい。そして、それらを応援する都市であってほしい。私は一人の広島市民として、そのような広島の未来を願っています。

人口減少という大きな課題があります。全国の自治体が選ばれる時代になりました。生まれ育った場所に住み続けることが当たり前ではない時代です。何もしなければ衰退していきます。

だからこそ、私は教育を大切にしたいと思っています。

子どもたちが夢を持てる広島。

若者が住み続けたいと思える広島。

そして、世界中の若者が訪れたいと思う広島。

未来を創るのは、私たちではなく、次の若い世代です。

世界の若者が広島に集い、平和や環境、教育について語り合う。そのような場を広島から発信することができれば、被爆都市としての新たな役割を果たすことができるのではないかと思っています。

最後に。

私はこの一年間、会長として本当に多くの経験と学びの機会をいただきました。皆様のおかげで、幸せな一年を過ごさせていただきました。決して完璧な会長ではなかったと思います。多くの失敗もありましたし、皆様にご迷惑をお掛けしたこともあったと思います。

それでも、その度に支えてくださったのが、この広島中央ロータリークラブの仲間でした。

ロータリーは人との出会いです。そして人との信頼です。

会員の皆様に心より感謝申し上げます。

そして、創立50周年に向かう広島中央ロータリークラブが、これからも地域に必要とされ、地域とともに歩み続けるクラブとして発展されることを心から願い、私の最終卓話とさせていただきます。

一年間、本当にありがとうございました。

幹事退任挨拶

今から約2年前に三宅会長から幹事のご指名を頂き、会長には心より感謝を申し上げたいと思います。そして1年間支えていただいた理事・役員・会員の皆様にも心より感謝申し上げます。

会社ではよく話をするのですが、なにか仕事を請け負って、その仕事を終えた時、対価としてお金を頂きます。その時お客様から「ありがとう」というお言葉をいただければ、良い仕事をしたのだよということを言います。今年度振り返ってみると自分がどのくらいそういった言葉をいただいたかなと思って考えましたが、そんなに多くなかったかなということで、まだまだ自分に足りない部分があったのかなと思い反省する部分もございます。しかし、1年間の幹事経験は今後ロータリー活動を行っていく上で、自分にとっても非常に大きなものになりました。次年度も副会長という大役を頂きましたが、幹事を経験したことによって少しでも活かせていければいいなと思っております。

次年度は宗正会長年度ということで50周年に向けてというところが非常に大きくはなってくると思います。そこはそこでしっかりと準備を進めながら、宗正会長の色というのをしっかり出していただいて、私としては副会長という立場で支えさせて頂きたいと思っております。よろしくお願いいたします。

皆様、1年間ありがとうございました。