第1930回例会 会員リレー卓話「快適な生活環境の維持」
広島中央ロータリークラブ会員卓話
宮下 佳昌
会社紹介
弊社は昭和52年4月に弊社会長であり私の父である宮下昌展が竹原市にて設立いたし、今年で45年を迎えます。当初は竹原市にある火力発電所、現在の電源開発株式会社 竹原火力発電所構内の清掃業務を受託したのが始まりです。その後、東広島・呉・広島を中心に業務を拡大しております。
ビルメンテナンス業の成り立ち
そもそもビルメンテナンス業という業種はどのようにして成り立ってきたのかその歴史を簡単に振り返りたいと思います。
もともとは、衛生・公衆衛生の歴史から振り返らないといけないのですが、当クラブには多数のドクターがいらっしゃいますので、釈迦に説法になりますので割愛します。
戦後の復興期から高度成長期において、ありとあらゆる社会基盤が整備されました。東京や大阪といった大都市から始まり地方都市にもその波は広がり生活のレベルも格段に向上していきました。しかし、経済の発展を重視するあまり、我々国民の健康というものが軽視されてきたという事実がありました。そうした中、環境に関する法律が次第に制定され、その時代に合わせて改正がされていきました。(途中割愛)
中でも最後の建築物衛生法ですが、当時は中・高層ビルが多数できており、その建物で働く人たちの環境について決めるという内容でした。しかし、この法律が昭和55年に改正され、建築物管理関係者の知事登録制度が発足されました。これまで建築物の管理にかかわる業者は様々ありましたが、この法改正により事実上、ビルメンテナンス業という業種が確立されました。知事登録するには、様々な人的要件(資格者・経験年数)・物的要件(資機材等)をクリアする必要があり、これまでは誰でも彼でもできていたことが制限されるようになりました。
その後も、建物の進化、社会情勢の変化等に対応して法律や業務の方法などが変化していっております。
生活環境を取り巻く関連法令
(詳細割愛)
よくあるのですが、新築のビルを建てる時や中古物件を購入する際のイニシャルコストにはどなたも興味を持たれるのですが、その後の法令に基づく点検や耐用年数の経過による交換、その他修繕など、ランニングコストのことは考えられている方はごくわずかです。こんなはずではなかったといわれる方が、本当に大勢いらっしゃいます。皆様もお気をつけて、何かありましたら私にご相談ください。
ビルメンテナンス業務の紹介
(割愛)
コロナ禍におけるビルメンテナンス業界の実情
コロナ禍での業界の影響ですがおおむね3パターンに分かれます。
- 影響重大
メインの顧客先がホテル・飲食店の企業
ホテルや飲食店の休業に伴い業務が激減に加え人材確保に伴う経費の増大が経営を圧迫 - ほぼ影響なし
メインの顧客先が官公庁や民間テナントビルの企業
施設利用者がいるため業務を止めることができなかったため影響なし - 業績増加
緊急消毒作業の受契による売り上げ増(ちょっとしたコロナバブル)
今回のコロナ禍であえてよかったと前向きにとらえるとすれば、これまではたかが掃除屋ふぜいがと言われてたこの業界がエッセンシャルワーカーとして認識していただいたことだと考えます。
今後ともよろしくお願いいたします。