第2044回例会 巳年生まれ会員「大いに語る」

年男に思う

藤村 欣吾

おかげさまで本クラブに入会後3回目の年男を迎えることが出来ました。時間の積み重ねが想像もしなかった年を迎えさせてくれました。これもひとえに会員の皆様をはじめとし万物に感謝いたします。

過去1回目の年男は還暦時で広島大学教授の真っただ中で研究費獲得にあくせくした頃でした。2回目は安田女子大学に勤務し間がないころで、現在の看護学部の創設に右往左往していた時期でした。これまでの年男以降はそれぞれ日々苦悩を感じながらもやりがいを感じて過ごしてきました。しかし3回目以降となるとこれからはどうかな?と思ってしまいます。社会的に責任を負う仕事が肉体的、精神的に難しくなってきたことを自覚するようになってきたことは否めません。

従ってこれからの抱負としては自分の守備範囲で着実に目の前の仕事をこなすことに力を注ぎ、できれば生涯現役を目指してゆきたいと思っています。

長年大学教育に携わらせていただいていますが、特に最近はコロナ禍の影響に加えてIT機器の発達や社会の分断が表面化する中で学生の気質が急速に変化してくることを実感しています。

昭和の時代を過ごした我々との間にあるギャップの深さと、ともすれば昭和の尺度は不要なものとさえ感じることが多くなってきました。

このような中にあってどのような教育、指導を行うのが良いのか今しばらく自問自答しながら前向きに楽しく日々過ごしてゆきたいと思っています。

それには民主的社会にとって不易と考えられる精神、すなわちロータリーの4つのテストの奥深さを今一度考えなおし教育に生かして行きたいと思っています。

我々後期高齢者にとって健康寿命の延伸が重要です。その一つに何らかの形で社会に接点を持つ必要性が示されており、この点においてもクラブの活動に迷惑をかけない程度に参加して行きたいと考えますのでこれからもよろしくお願いいたします。


下原唯千夏

明けましておめでとうございます。

今年の豊富といいますか、最近の出来事について、お話させて頂きます。

3年前に、コロナの自粛期間もあり、少し余裕が出来た時期に、魔が差したのか、大学院を受験して大学院生になりました。これが、私自身のコロナショックだと思っています(笑)その後、研究していた論文が昨年やっと仕上がり、昨年末、学位審査会で何とかパスをしました。そこで、今日は私が何を研究したのかについて、お話させて頂きたいと思っています。

私が研究したのは、ある精神疾患を対象に内受容感覚を測定しました。内受容感覚というのは、すごく分かりやすく言えば、所謂、第六感のことです。人間は五感を通じて色々な事を認識すると言われていますが、その五感以外にも、第六感といって、内受容感覚で物事を認識しているという事が言われています。例えば、「胃がキリキリする」「胸がムカムカする」「心臓がドキドキする」などの表現がありますが、これは、何か起こった事を体の内側(内臓など)で察知しているということで、その信号が脳に送られて「これは、避けた方が良い」「これは、向かっていこう」などの行動を私たちは取る事になります。この内側で感じ取る感覚が内受容感覚です。

この内受容感覚は、体験、経験を積むことで、養われるとも言われています。私も、これまでの人生で養った内受容感覚をフルに活用して、これからの荒波を乗り越えて行きたいと思います。

本年もどうぞ、宜しくお願い致します。


政岡誠二

皆さま、新年あけましておめでとうございます。

本日は年男としてこの場で卓話の機会をいただき、心より感謝申し上げます。

12年前の年男の時期に、まさかロータリークラブでスピーチをするとは夢にも思っておりませんでした。

また、次の巳年の頃には還暦を迎えていますが、その頃には末娘がまだ高校生ですので、皆様のように若々しくいられるよう、次の巳年まで頑張っていこうと思います。

さて、巳年は、蛇を象徴し、脱皮して成長する存在とされています。

これは変化や再生を象徴する年です。

私の職業である印刷業界も、デジタル化が進展する中で変化が求められていますが、

印刷物が無くなることはないと確信しています。

昨年、話題となったニュースをご紹介いたします。

デジタル先進国として知られるスウェーデンの学校教育では、2010年に、タブレットやPCを1人1台付与する計画を進め、紙の教科書を原則として廃止するなど、思い切ったIT活用に踏み切っていました。これは、デジタル社会にいち早く対応した取り組みとして、日本にも紹介され、評価されてきました。

しかし、デジタル機器の過剰使用が基礎的な学力の低下や集中力の低下につながっているのではないか、という政治家や専門家から指摘の声があがっており、2023年から教育分野において紙の教科書が再導入されることになりました。

つまり紙媒体の利点が再評価されているのです。

紙は記憶の定着や目の負担軽減に優れており、新聞や書籍でも整理された信頼性の高い情報源として長年にわたり支持を受けています。

また、持続可能な森林管理のもとでの紙利用は環境にも配慮されており、デジタル疲れが広がる中、その価値が再認識されています。

松井印刷では、教科書の制作は行っておりませんが、

「捨てられない印刷物、捨てられない技術」をモットーに、困難な状況ではありますが、精進を重ねてまいります。

印刷物に関するご相談がございましたら、どうぞお気軽にお声がけください。

最後に、本年は、私自身「変化を恐れず、変化を楽しむ」を念頭に、前向きに取り組んで参りたいと考えております。

そして、皆さまの2025年が健康で、充実した一年となり、新しい挑戦や発見に満ちた素晴らしい年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

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